天国へのカウントダウンのネタバレと感想考察は？計算式と3つの矛盾点とは？|コナン映画2001年

原作では連載1000話を突破、長寿ミステリー作品へと成長した名探偵コナン。
劇場版も今までに22作品が公開し、年々、興行収入成績を伸ばしている。

シリーズ第5作目として2001年に公開した「天国へのカウントダウン」。
黒の組織もメンバーも登場したその内容は、非常に充実したものとなっている。

今回は、「天国へのカウントダウン」のあらすじと感想についてまとめた。

「天国へのカウントダウン」のあらすじ

劇場版名探偵コナン第5作となった「天国へのカウントダウン」。

では早速、「天国へのカウントダウン」のあらすじをご紹介しよう。
 
 
キャンプにやってきたコナンと阿笠博士、少年探偵団の小嶋元太、円谷光彦、吉田歩美。
そして、黒の組織の元研究員の灰原哀。

その帰り道に、西多摩市に新しくできたツインタワービルに行くことに。

そこには、ビルのオーナー、常磐美緒に招待された、毛利小五郎、娘の蘭、鈴木園子の姿も。
 
 
知り合いのよしみで、ビルの中を案内してもらう一行。
そこでコナンは、黒いポルシェ356Aを見かけたという情報を耳にする。

これは、黒の組織の幹部、ジンの車。
急いで追いかけるコナンだが、ギリギリ間に合わなかった。
 
 
後日、警視庁に呼び出されたコナン達。
その理由は、ツインタワービルのスイートルームで刺殺体が発見されたことだった。

殺されたのは、先日居合わせた西多摩市議の大木岩松。
大木の手には、二つに割られたオチョコが握られていた。

さらには、ツインタワービルの関係者、プログラマーの原佳明も何者かに殺されてしまう。
現場にはまた割れたオチョコが。
 
 
事件の捜査を進める中、黒の組織の魔の手も灰原哀のすぐそこまで迫っていた。
 
 
犯人は一体誰なのか？
割れたオチョコの意味するものは？
 
 
「天国へのカウントダウン」は、最初から最後まで目が離せないストーリー。
観た後は大きな満足感を味わえる作品となっている。
 
 
キャッチコピーは、

「脱出不可能！
危険な罠の時間を止めろ！」

だ。

「天国へのカウントダウン」の感想

ではここからは、「天国へのカウントダウン」を観て感じた、個人的な感想についてご紹介しよう。

一部ネタバレを含んでいるので、未見の方はご注意頂きたい。
 
 
「天国へのカウントダウン」を私が初めて観たのは小学生の時だった。

そんな子供でも思わずスクリーンに夢中になるくらい、面白いと感じた作品だと感じた。

第一、第二、第三の事件と、ミステリーの王道から外れることなく進むストーリー。
進行のテンポも良く、目を離したら勿体ないと思うくらい、充実した内容となっていた。
 
 
2006年に行われた歴代コナン映画のリクエスト投票。
この時に一位に輝いたのも、「天国へのカウントダウン」なのだ。

これは、多くの方に支持されている作品であることを裏付けている。
 
 
また、その緊迫感のあるストーリーを加速させているのが黒の組織の存在。

「天国へのカウントダウン」まで、黒の組織が本格的に登場することはなかった。

今回、組織から抜け出した灰原哀を追う、組織メンバーのジンやウォッカの動き。
その緊張感から、瞬きを忘れてしまった記憶がある。
 
 
黒の組織に追われている身であるため、自分の居場所を見出だせなかった灰原哀。

そんな彼女に明るく振る舞う少年探偵団の存在は、とても眩しいものだった。

灰原哀の気持ちになって考えると、思わずじんわり涙が込み上げそうな思いだ。
 
 
今回、大活躍だった少年探偵団。

ストーリー序盤、少年探偵団らを筆頭に、10年後の自分の顔を測定する機械をお試しするシーンが。

この時に測定した、少年探偵団の吉田歩美の10年後がこちら。

こちらは、アイドル級の可愛らしさを放っていた。
吉田歩美に想いを寄せる小嶋元太、円谷光彦も、これにはメロメロな様子。

ちなみにこの時、現在高校二年生の毛利蘭も機械を試してみたよう。
しかし、その姿を作中で観ることはできなかった。

今でさえ、抜群の可愛さを持っている毛利蘭。
個人的には10年後の姿もとても気になるので、描かれなかったのが残念だ…
 
 
そんな毛利蘭はクライマックスにて、度胸ある行動を見せた。

火災で逃げ場がなくなったビルの中にいた毛利蘭とコナン。
毛利蘭は、非常用のホースでコナンと自分を巻き付け、バンジージャンプして見事脱出したのだ。

これほど強いヒロインキャラクターというのは、なかなかいないだろう。
 
 
アクション、ミステリー、そしてラブ。
「天国へのカウントダウン」は、誰もが納得の超名作だ。

「天国へのカウントダウン」の犯人は？

相次いで起きた、三つの殺人事件。
現場に残された割れたオチョコは何を意味するのか、という点にも注目が集まっていた。
 
 
今回の殺人事件の犯人。

それは
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日本画家の如月峰水だった。

 
 
如月峰水は、西多摩市のはずれにある小高い丘に通っていた。
富士山の絵を描くために、何十年もの間。

しかし、歳を重ねるにつれて、丘を登るのがきつくなってきた如月峰水。
そこで、生涯富士山を描くために、丘を買って家を建てたのだ。

富士山が一望できる最高の場所を作った如月峰水。
しかし、西多摩市に新しくできたツインタワービルは、その絶景を二つに割ってしまったのだ。
 
 
割れたオチョコは、ツインタワービルに遮られた富士山のこと。
如月峰水の怒りのメッセージが込められていたのだった。
 
 
ツインタワービルのオーナーの常磐美緒を始め、ビルの建設に携わった人々を次々と殺害するのだった。
 
 
ただ、第二の被害者、原佳明に関しては、別の実行犯がいた。

それは黒の組織の幹部、ジン。
秘密のデータを盗んだ原佳明を殺害し、データが残っている可能性のあるコンピューターを爆破したのだ。

如月峰水が原佳明の家に行った時には、原は既に殺された後。

連続殺人に見せかけるため、如月峰水は割れたオチョコを現場に置いたのだった。

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conan-kuromaku.info

2021.04.22

「天国へのカウントダウン」ラストシーンの計算式と3つの矛盾点とは？

この「天国へのカウントダウン」での、クライマックスシーンはコナンの映画史上最高と言っても過言ではない。

ビルからビルへ、コナンが運転した車で飛び移ったのだから。
 
 
コナンが運転できるのはなぜ？
という矛盾点があるのはさておき。

ビルからビルへ飛び移るために必要な計算式を灰原哀が叩き出した。
 
 
つまり、高低差20メートル、距離にして60メートル離れた隣の建物に、移動するときに、必要な速度を求めたのだ。
 
 
まずは灰原哀が高低差20メートル落ちるのにかかる時間を求めた。
物体は落ちるときにはスピードを上げて落ちるので、その時の計算式がこれ。

T＝√2s/g
T＝時間（秒）　g＝重力加速度　9.80665m/secの2乗
S＝落下距離20メートル

そして、これを代入すると、
T＝√2s/g
2×20./9.80665
＝40/9.80665
となり、
答えは2.02秒となる。

高校の物理で習ったようだが、私は一切覚えていないw
 
 
あとは、2秒で60メートル進むための速さを求めればいい。

2秒で60メートル進む
↓
1秒で30メートル進む
↓（60倍）
1分で1,800メートル進む
↓（60倍）
1時間（60分）で108,000メートル進む

最後に、108,000メートルをキロメートルに直せばOK。
これは小学生でもできると思うが、、、

つまり、時速108kmを出さなければならないとコナンは解いたのだ。

わからない方は、こちらの動画で小学生でもわかるように説明している。
時間がある方は8分ほどの動画なので、ご覧頂きたい。

高校生以上はこちらの計算式を見ればわかるかも。

天国へのカウントダウンの計算をしてみた！！灰原さんのやつ！#名探偵コナン pic.twitter.com/XLIBYTnOqI

— あい@quiz (@aichan_Kazlaser) 2018年5月17日

 
 
ただ、その前に、灰原哀や少年探偵団らが待っているところに、スケボーで飛び移ったコナンのほうが改めて考えると凄いと思うが（笑）
 
 
このラストシーンだけであんな短時間で計算式を割り出せるのか？という矛盾点以外に、いくつもの矛盾点がある。
 
 
1つは、天国へのカウントダウンの30秒を数えるために残ろうとした灰原哀を30秒以内に元太は助け出せるのか？

2つ目は、車が飛び出した瞬間に車から落ちそうになった灰原哀を腕一本で光彦は掴むことが出来るのか？

最後に、たった2秒の間でコナンは歩美からヘルメットを奪い、そのヘルメットをキックしてガラスの柱を割れるのか？

 
 
矛盾点は考えだしたらキリがないのがコナンの魅力と言えよう。

もう一度これらの矛盾点を動画を見直してチェックしてみたいならこちら
＞＞＞天国へのカウントダウンの無料視聴方法

「天国へのカウントダウン」の主題歌は？

見所満載の名作、「天国へのカウントダウン」。
その主題歌はこちらとなっている。

倉木麻衣 「always」

ご存じ、コナンファミリーの倉木麻衣氏。
こちらは、アニメ版のエンディングとして使われたこともある楽曲だ。

 

Push7

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「天国へのカウントダウン」まとめ

いかがだっただろうか。
「天国へのカウントダウン」は、コナンファンなら知らない人はいない、名作中の名作。

未見の方は、ぜひとも一度観てもらいたいものだ。