幅広い層を虜にするミステリーアニメ映画、劇場版名探偵コナンシリーズ。
1997年に第1作が公開し、現在は全22作品が発表されている。
では、コナン映画の過去の名作についてご存知だろうか?
今回は劇場版第2作目となった、「14番目の標的(ターゲット)」についてご紹しよう。
「犯人は一体誰か?」
「その動機とは?」
また
「14番目の意味とは?」
あらすじ(ネタバレ含)と私の感想を交えて考察してみた。
ゼロの日常警察学校編のネタバレは以下からご覧ください。知られざる秘密が徐々に明らかに・・・
1話(松田陣平編①) | 2話(松田陣平編②) | 3話(松田陣平編③) |
4話(伊達航編①) | 5話(伊達航編②) | 6話(伊達航編③) |
7話(萩原研二編①) | 8話(萩原研二編②) | 9話(萩原研二編③) |
10話(諸伏景光編①) | 11話(諸伏景光編②) | 12話(諸伏景光編③) |
13話(最終回) |
名探偵コナン原作の直近のネタバレは以下からご覧ください。
ゼロの日常のネタバレ一覧はこちら
1093話(ファミレス殺人事件③) 2022年22・23合併号 (2022年4月27日発売) | 1092話(ファミレス殺人事件②) 2022年21号 (2022年4月20日発売) | 1091話(ファミレス殺人事件①) 2022年20号 (2022年4月13日発売) |
1090話(京都殺人事件~和葉vs紅葉~③) 2022年16号 (2022年3月16日) | 1089話(京都殺人事件~和葉vs紅葉~②) 2022年15号 (2022年3月9日発売) | 1088話(京都殺人事件~和葉vs紅葉~①) 2022年14号 (2022年3月2日発売) |
「14番目の標的」のあらすじ
劇場版名探偵コナン第2作目となった「14番目の標的」。
こちらは、1998年に公開した作品だ。
では早速、「14番目の標的」のあらすじについてご紹介しよう。
女子高生の毛利蘭。
蘭は母親の妃英理が拳銃で撃たれる、という不吉な夢を見ていた。
飛び起きた毛利蘭は、思わず朝から妃英理に電話。
そんな蘭に、英理は「あの子、覚えているのかしら…」と意味深な想いを抱えていた。
その夜、フランス料理店にやってきた、妃英理、毛利蘭、父親の毛利小五郎、そしてコナン。
食事を楽しむ中、店内にはニュースキャスターやプロゴルファーといった、有名人の顔ぶれが。
その一週間後、毛利小五郎の警察官時代の上司にあたる、目暮十三警部がボウガンで襲われる事件が発生。
その後、毛利小五郎の妻の妃英理も、仕込まれた毒により倒れてしまう。
さらには、阿笠博士もボウガンで襲われた。
一連の事件の現場には、それぞれあるものが残されていた。
それは、トランプの絵柄になぞらえたアイテム。
犯人はトランプの13からカウントダウンするように、標的を狙っていたのだ。
しかも、毛利小五郎に関係する人物を次々と。
容疑者として浮上したのは、元ディーラーである村上丈。
村上丈は過去に殺人を犯し、毛利小五郎や目暮十三から取り調べを受けていた。
その際、警察署内で人質をとって逃亡を試みたのだ。
その人質となったのは、毛利小五郎の妻、妃英理。
毛利小五郎は村上に発砲するが、その弾は妃英理の足に当たってしまう。
その後、毛利小五郎は村上丈の肩を撃ち抜く。
結果的に村上を確保したものの、それがきっかけで毛利小五郎は警察を辞めることとなった。
犯人は村上丈、動機は毛利小五郎への復讐。
そう推理した警察は、次に起きる事件を阻止すべく、狙われるであろう人物の特定を急ぐ。
犯人は本当に村上丈なのか?
一連の事件を止めることはできるのか?
「14番目の標的」は、スリルある展開の連続で目が離せない、正統派ミステリーとなっている。
キャッチコピーは、
「次に狙われるのはだれだ!?」
だ。
「14番目の標的」の感想(※ネタバレあり)
では、「14番目の標的」を観て感じた、個人的な感想についてご紹介。
一部ネタバレを含んでいるので、未見の方はご注意頂きたい。
興行収入成績としては、 全22作品の中で、第21位となっている「14番目の標的」。
しかし、それはまだ名探偵コナンが幅広い人に認知されていなかったからこそ。
内容としては、ミステリーファン納得の、見ごたえのあるストーリーとなっていた。
緻密に構成された、完成度の高い内容。
いつ事件が起きるか分からない、ハラハラの展開。
トランプの数字になぞらえて犯行を重ねるストーリー。
これは、アガサ・クリスティの人気小説、「ABC殺人事件」を彷彿とさせるものだった。
実際、この作品も最初に無関係な人を狙い、捜査の目を自分から反らすのが目的だった。
今回の展開を見ると、このオマージュのようなものを感じた。
原作でも登場したことがある、「ABC殺人事件」。
原作者、青山剛昌先生にとって、思い入れのある作品なのだろうか。
公開してから既に20年以上が経過している「14番目の標的」。
そのため、昔の映画ならではのコテコテ感というのは否めない。
しかし裏を返せば、これは「14番目の標的」が過去の名作と言われている由縁と言えるだろう。
「Aの予感」という響きには、何ともレトロな雰囲気を感じたものだ。
そこに登場した占いゲームのような機械も時代を象徴していた。
そして、「14番目の標的」の中で描かれている毛利小五郎の警察時代のエピソード。
普段はポンコツ探偵と思われている毛利小五郎の隠れたカッコ良さ。
そこに心を動かされた方も多かったのではないだろうか。
自分の活躍を大っぴらにしない毛利小五郎もまた、好感が持てたもの。
それを何も言わずとも理解している妃英理との関係性もさすがと言った所。
まぁオチとして用いられた、妃英理の料理下手は苦笑いしかなかったが…
画で見ても、食欲をそそられないと感じるのは、私だけではないだろう。
一体、これは何の料理なんだろうか…
「14番目の標的」の犯人とその動機は?
次々と襲われていく毛利小五郎の関係者達。
ついには殺人事件も起きてしまった。
犯人は村上丈。
そう皆思い込んでいた。
しかし、真相は違ったのだ。
真犯人はなんと、ソムリエの沢木公平だった。
動機は、沢木公平がソムリエとして致命的な味覚障害にかかっていること。
その原因を作り出したのが、今回の被害者達だったのだ。
味覚障害の原因となるのは、頭部外傷やストレス。
交通事故により接触した、モデルの小山内奈々。
「ワイン」をけなすような行動をとっていた旭勝義、仁科稔。
ソムリエとしての尊厳を汚した辻弘樹。
彼らを殺すために、沢木公平は今回の犯行に至ったのだった。
犯人と思われていた村上丈。
村上も沢木公平によって殺されていたのだった。
「14番目の標的」の意味
トランプの数字は1~13、つまり全部で13枚。
今回、標的となるのは、通常なら13人となるはずなのだ。
目暮十三 (13)
妃英理 (12、クイーン)
阿笠博士 (11)
辻弘樹 (10)
旭勝義 (9)
沢木公平 (8)
小山内奈々 (7)
宍戸永明 (6)
毛利小五郎 (5)
ピーター・フォード (4)
白鳥任三郎 (3)
仁科稔 (2)
工藤新一 (1)
どうやら、目暮警部と白鳥警部の下の名前は、この映画のために考えられたようだ。
では、「14番目の標的」の意味とは何なのだろうか?
これに関しては、作中では明確にはされていない。
ここからは半分推測の域に入るのだが、「14番目の標的」とは毛利蘭のことなのではないかと思われる。
終盤、犯人の沢木公平に人質とされてしまった毛利蘭。
毛利蘭を助けるため、コナンは蘭の足を撃ったのだった。
かつて、毛利小五郎が妃英理を助けた時と同じように。
毛利蘭を助けるシーンは、今回の見所の一つ。
そのため、この描写をイメージするようなタイトルとしたのではないだろうか。
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「14番目の標的」まとめ
いかがだっただろうか。
「14番目の標的」は初期のコナン映画を代表する名作の一つ。
ミステリーとして観れるので、大人でも楽しめる内容となっている。
これを機に、「14番目の標的」を観返してみてはいかがだろうか。
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